そもそも装具って何なの??という事から触れていきましょう.
ものすごい堅苦しい言い方をすると
となります.
ちょっと分かりにくいので噛み砕いて言うと.
手や足(四肢)と,首や背中や腰(体幹)の
痛み,損傷,麻痺(機能障害)などがある場合に
治療や症状の軽減を目的に身体に装着する補助器具
という事になります.
いくつかイメージしやすいものを挙げると
腰痛で使うコルセットや
靴の中に挿れるインソール
捻挫を固定するサポーターなど
比較的身近な物の中には,「装具」として扱われるものがいくつかあります.
ただし,これらの中には市販の物も多く存在しますよね?
市販の物は基本的には装具とされていません.
使用される目的によって少し変わってくるのですが,
こういったものを「装具として扱うよ」という定義があるからです.
障害者総合支援法施行規則第六条の二十より
またちょっとややこしいので,重要な部分だけを要約すると.
怪我や病気の症状に対して,
を「装具」と呼びましょうという事です.
(※上記は更生用装具の定義です.違いについてはまた解説します)
役割としては似ているのですが
この2つが装具と市販のサポーターなどとの大きな違いです.
装具は治療や症状の軽減のために
医師が必要だと判断して
処方したものとなります.
「あったら便利」とか「欲しいから」
といった理由で使う物ではありません
また人それぞれに合わせて
作られるものであり.
例え同じ病名であっても
身体の状態や生活の環境など
状況が変われば装具も変わります.
専門家と相談しながら
どういった装具になるかが
決まっていくわけですね.
「装具」とはなにか?をまとめると…
病気や怪我で身体に起こった,痛みや損傷や麻痺に対して
治療や症状の軽減を目的として
医師が必要だと判断した時に人それぞれに合わせて処方される
身体に装着する補助器具
という事になりますね.
装具ってなに?が少し分かったところで.
では実際に装具は何をしていて,「なぜ着けるのか?」という事を
続けて解説していこうと思います.
日本義肢装具学会 監修,装具学,医歯薬出版,第3版,p1
公益財団法人テクノエイド協会,補装具費支給事務ガイドブック,p6